木下ペインクリニック

木下ペインクリニックは地域にあった、医療・看護・介護を、もっとうに社会に貢献いたします。 痛みについて治療がうまく行っていない患者様がおられましたらお気軽に受診してください。 以下木下クリニックでの主な治療内容について説明します

神経ブロック 痛みの悪循環 星状神経筋ブロック(頸部交感神経ブロック) 硬膜外ブロック
ボツリヌス療法

            

神経ブロック

ペインクリニックにおける主な治療手段は神経ブロック療法です。他に薬物療法、低・高周波による電気刺激療法、針治療、漢方薬療法、理学療法なども併用します。

神経ブロックは人が本来備えた自然治癒力を最大限に引き出す手段です!

神経ブロックとは細い針を皮膚から穿刺して、目的とする神経またはその周辺に主に局所麻酔薬を注入して神経の伝達を遮断(ブロック)することです。 神経がブロックされると皮膚や粘膜などの末梢から中枢(脳)またはその逆の中枢から末梢への刺激の伝達が遮断されます。 神経には知覚神経、運動神経、自律神経がありますがペインクリニックでは主に知覚神経と自律神経に対してブロックを行っています。 知覚神経をブロックしますと痛みを感じなくなります。

自律神経(交感神経)をブロックしますと末梢血管が拡張し血液の流れが良くなり組織に必要な酸素や栄養の供給が良くなり組織が生きるために利用した結果の代謝産物も運び去ることができて組織は元気を取り戻します。 運動神経のブロックは筋肉の弛緩とケイレンをおさえますが、完全にブロックしますと、力が入らなくなるので局所麻酔薬の濃度や量、ブロックの種類にて調節いたします。 神経ブロックに用いる薬剤は局所麻酔薬が主ですが局所麻酔薬の特徴は可逆的であること。 しかも神経繊維や神経細胞に対して何ら構造上の損傷を与えず、神経機能が完全に回復することです。

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痛みの悪循環

痛みは元来、身体の危険や異常を回避するために不可欠な感覚ですが、過剰な痛みや長く続く痛みは心身共にただ苦痛なだけの感覚となってしまいます。 「痛みの悪循環」とは痛みがあるとその部位の筋肉や血管が収縮して血液の流れが悪くなり、組織への酸素や栄養が不十分となります。 組織は生きていますから代謝産物は運び去らなくてはいけませんが、血液の流れが悪いと「どぶ川」のように淀んで汚くなってしまいます。 淀んだ所には、痛みを引き起こすブラディキニンやセロトニンなどの発痛物質が増加してしまい、痛みはさらに強くなって筋肉や血管はさらに収縮する、という悪循環が形成されます。

ペインクリニックでは主に神経ブロックを用いて痛みを取り除くと共に血液の循環を改善することによりこの悪循環を断ち切り、組織を正常に戻すことを目的としています。

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星状神経筋ブロック(頸部交感神経ブロック)

ペインクリニックで最も頻繁に用いられるブロックです。首の付け根には頭、顔、頚部、上肢、上胸背部の交感神経を支配する星状神経節や脳の視床下部の血流に影響する椎骨動脈神経節などがあります。 ここに局所麻酔薬が作用しますと、末梢血管が拡張してその支配領域の血流量は75%増加し1、2時間持続します。 血流増加は支配領域の酸素や栄養の供給を改善し老廃物を運び去り自然治癒力を高めます。 また脳の視床下部の血流増加は人の恒常性維持機能を司る自律神経系、内分泌系、免疫系などに影響するため、全身の諸疾患の予防、治療に効果が認められています。

適応疾患は片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、頭部や顔面帯状疱疹痛、顔面神経麻痺、非定型顔面痛、突発性難聴、網膜血管閉塞症、アレルギー性鼻炎、顎関節症、頚肩腕症候群、上肢血行障害、上肢・上胸部帯状疱疹、肩こり、自律神経失調症、多汗症、花粉症などが適応となります。

本邦ペインクリニックの第一人者、若杉文吉氏(初代関東逓信病院ペインクリニック科部長、元東京慈恵会医科大学教授)は、脳の視床下部は全身の免疫系・自律神経系・内分泌系(ホルモン)などを司さどる重要なセンターである。 中でも免疫系の不良は感染症や癌を、免疫反応過剰はアレルギー性疾患や自己免疫疾患となり治療に難渋します。がしかし、星状神経節ブロックは、この免疫機能を正常化するため、これら難治性疾の治療と予防、根治につながる革命的治療法と50万回の星状神経節ブロック臨床例から断言されております。

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硬膜外ブロック

星状神経節ブロックについで繁用されるブロックです。 頚・上肢・胸部・背部・腹部・腰部・臀部・下肢などの神経は全て脊髄から枝分かれし全身を張り巡らせております。硬膜外ブロックは脊髄の外側にある硬膜と黄靱帯の間の空間に局所麻酔薬を注入して、一時的に末梢神経遮断を行う方法です。 とくに知覚神経と交感神経を遮断しますが、運動神経には対する遮断は軽微ですから外来治療に多用されております。目的とする部分のみの遮断が可能で頚部から足の指先まで何処にでも対応可能です。

適応疾患は顔以外のほとんど全ての部位の疼痛疾患に用いられます。腰痛・ぎっくり腰・椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄・坐骨神経痛・むち打ち症・上肢、胸部、腹部、背部、下肢の帯状疱疹痛・末梢血行障害がん性疼痛・反射性交感神経萎縮・腎結石・尿管結石・手術の麻酔等に用いられています。

局所麻酔薬、少量のステロイドを用いることが多く、一回注入法と細く柔らかいカテーテルを留置し局所麻酔薬を持続的に投与する持続硬膜外ブロックの 二種類があります。外来では一回注入法が主となります。 持続注入は(1)風船内に薬剤を蓄えてその収縮力により一時間に1、2ml 絶えず薬剤を投与する方法(持続投与)と(2)患者さんが痛いと感じたときに医師により予め決められた量の薬剤を自分自身で間歇的に投与する方法(過剰投 与を避けるため時間あたりの薬剤投与量は制限されております。 痛みは他人には理解の難しい感覚です。患者さんの意志を尊重した治療法なので欧米では手術後の患者さんの95%以上に用いられております)(3)(1)と (2)の併用があります。主に入院患者さんにもちいられますが、治療法、取扱を充分に理解された患者さんには外来治療にも用いております。

本院では院長が平成4年に考案したDIB社のワンデイヴPCA(第57回科学技術庁注目発明に選定)を用い帯状疱疹痛やがん性疼痛管理に用いております。平成13年3月より特定医療材料として保険適応可となっております。

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ボツリヌス療法

眼瞼ケイレン・顔面ケイレン・痙性斜頚は局所麻酔薬でなくボツリヌス菌から抽出された物質を、不随意運動を起こしている筋肉に注射して、運動を停止させる治療法です。 神経筋接合部のシナプス終末に作用してアセチルコリンの放出を阻害しケイレンをとめます。 約3ヶ月効果が持続しますので年間4,5回の治療が必要となります。保険適応ですのでご気軽にご相談下さい。5、6分の治療時間ですが、極めて満足度の高い治療法といえます。

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